うちのペコちゃん

我が家には自分が生まれた時よりずっと前からペコちゃん(原寸大)があります。
なんでも、父がフジヤのバイトしてた時になんかしらあって引き取ったんだそう。
最初は服一着しかなくて着たきりすずめだったのに、父ちゃんが服を増やしていって、現在5着くらいになりました。
はじめの内は父ちゃんが着替えさせてたのに、
気づいたら自分が服着替えさせる係になっていました。


季節が変わって、そろそろかなーという頃に、
雑巾しぼって、服を脱がして、体拭いて、頭のぐらぐらしてる所も拭いて、髪のでこぼことか目ん玉とか耳の後ろとか、全部拭きます。
湿気がなくなったら服着させて、足に靴はめるのですがこれがなかなか入らなくて大変なのです。最終的にガンガン叩きます。
で、靴履かせたら足の裏にある穴に台の棒突っ込んで、立たせておしまい。
因に、一番この着替えの頻度が高くなるのは年末頃です。クリスマス→初詣の流れでサンタ服から晴れ着に着替えさせにゃなりません。相当面倒くさいです。



最近は、ある意味、これって特殊技能かなぁと内心ほくそ笑みながら着替えさせております。履歴書とかに書いたら確実に変態扱いされそうです。



そういえば、いつだったかどっかのペコちゃんがなんでも鑑定団に出されていて、結構な値段をたたき出していたことがあった。
その時は「困ったらペコちゃん売れば〜」とか家族で笑い合っていたものですが、
何十年も我が家で過ごしたペコちゃんに確実に何か宿っているような気がしてなりません。絶対売れない。
着替えさせるの忘れるとあのつぶらな瞳が確実に自分の目線を捉えてきてる気がする。ごめん、今度は忘れないよ。