イノセント

田母神氏の街頭演説を先日たまたま聞きました。なんだかなぁ。
そもそも街頭演説をちゃんと聞くのが始めてだったから色々とびっくりしたんですが、受験時代、自分の主張は論理的に!根拠を持って!と耳にタコができるくらいいろんな大人に言われたのにもかかわらず、実際こんなふうに世間で通用してるのはどちらかといえばかなり扇情的で非論理的な演説じゃないのなんなのよっていうのが第一の感想でした。
自分は原発再稼働には反対だから、田母神さんはどうして原発の再稼働が問題ないと言い切れるのか、その論拠に興味があったのだけど、なんてことはなく「日本人は優秀な民族だから」の一言で片付けられてしまっていた。こんなもんなのか。なんで皆これで納得できるのか。
別に右翼でも左翼でもいいけど、その1つの決断、方針が未来を大きく変える可能性があることをもっと身にしみさせて喋って欲しいと上から目線だけど思った。確かに演説は人々の感情を煽るパフォーマンス的な側面が強いのかもしれないけど、それでないがしろにされていいこととされちゃいけないことがあるし、聴いてるこっちも流されていい時と悪い時があるはずだ。特に原発なんていうこの21世紀中、そしてその先もずっと向き合っていかなきゃいけないような大きな問題の芽を、そんなよくわからない理由でテキトーに流されちゃこっちとしてはたまらない。たまらないよ。
もちろんその理由が全てだとは思ってないし(まあ一部本気で思っていそうではあるが)、パフォーマンスの一環であることも認識してるけど、そんなこと言われちゃどうしても浅はかに感じてしまう。夢見過ぎか。